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| 2003.6.16 朝日新聞 |
| スミス記念礼拝堂 復元目指そう |
| 和風礼拝堂という異色の宗教建築として知られ、解体保存されている日本聖公会彦根聖愛教会(スミス記念礼拝堂)の復元を目指す「特定非営利法人スミス会議」の設立総会が14日、彦根市中央町の彦根商工会議所会議室であった。これまでの「スミス記念堂を彦根に保存する会」(会長・筒井正夫滋賀大学経済学部教授)を発展的に解消した。幅広い市民層で構成するのが狙いで、今後は会員を募り、県の承認を得て、記念堂の保存、再生を目指すまちづくり運動として再出発する。 スミス記念礼拝堂は、伝道のために彦根市に赴任したアメリカ人のパーシー・アルメリン・スミス牧師(1875〜1945年)が1931年、寺院建築を取り入れて設計、建築した。木造平屋73平方メートル。外観は瓦ぶきの寺院建築だが、内部は教会で、同じ様式の建築物は奈良や京都にある。 96年9月、彦根市の道路拡幅工事に伴って解体の危機に直面した。しかし、文化財的な価値が高いとして滋賀大学経済学部の教官や学生、市民が保存する会を結成。運動の結果、教会側から建物を無償で譲り受け、市も解体部材の1次的な保管と恒久的な移築地の提供を約束した。 現在、部材は同市松原町の旧国民宿舎湖城荘内に保管されている。しかし、移築用地は未定だ。保存する会は同市本町2丁目の市立病院跡地での実現を求める意見書を提出し、市の諮問機関「市民病院跡地利用検討委員会」も昨年2月の答申で、スミス記念堂を活用の例に挙げている。 設立総会には関係者ら32人が出席。理事長に筒井教授を決めるなどした。定款では、近隣地域の文化財的価値の高い建造物の保存・活用も含めた事業を展開することも決めた。 筒井教授は「彦根は歴史的な名所に恵まれた地域で、数々の遺産という潜在力がある。NPO法人の立ち上げでスミス記念堂にとどまらず、文化財的な価値の高い建築物を観光や国際交流のまちづくりに生かしたい」と語った。 |
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