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| 1996■.■ 近江同盟新聞 |
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日本聖公会彦根聖愛教会 「和風教会」の保存を筒井滋大助教授が訴え |
| 滋賀大学正門近くの外堀沿い(城町一)に建っている珍しい「和風教会」が都市計画道路・原長曽根線の拡幅工事のため、近く解体撤去される運命にあり、これを知った滋賀大経済学部筒井正夫助教授らが保存のための署名・募金活動を展開することになった。 この教会は、昭和六年、日本聖公会彦根聖愛教会のアメリカ人牧師P・A・スミス氏が、両親の慰霊と日本でのキリスト教の普及を願って建設したもので、日本人に親しみが持てるようにとの配慮から寺院建築を模した瓦ぶきの御堂そのままの形態をとり、屋根に十字架、正面の戸や梁、釘隠し、瓦には十字架にブドウの文様が施されるなど内部は教会らしい雰囲気を漂わせている。 だが築後、六十年を経た頃から老朽化がひどく、屋根の一部が壊れ落ちたためここ十年来、ほとんど使用されないままの状態。見かねた関係者の間で復旧保存の話もあったが、道路拡幅のため約八メートルが削り取られることになり、教会建物の一部も引っかかるので、教会としては解体撤去の方向で市と契約の話を進めているという。 「近江ゆかりの近代化遺産」の調査をしていた筒井助教授が、たまたま同教会の存在を知り、あらゆる文献を集めたところ、この和風教会は建築史上でも貴重な存在であり、しかも玄関角柱の下にはウエストミンスター寺院とアメリカ・イリノイイのルカ教会堂から贈られた石が据えられていることなど由緒ある教会であるという確信を得たので、滋賀大学月報(七月号)で保存を訴えるとともに近く市や関係者に陳情、現状のまま移築に必要な募金運動を始めることになった。 なお、同教会を建築したのは故宮川庄助さん(宮川工務店の先代)で、文献の中でもスミス牧師が協力的だった宮川さんの仕事ぶりを絶讃している。 |
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