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| 1996.9.20 京都新聞 |
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老朽化、道路拡幅で取り壊し計画 彦根・スミス記念礼拝堂 保存求め市長に要望書 保存運動が起っている日本聖公会彦根聖愛教会のスミス記念礼拝堂 滋賀大助教授ら署名集め 市長「移築も検討」 |
| 都計道路拡幅のため取り壊されることになっている彦根市城町一丁目、日本聖公会彦根聖愛教会のスミス記念礼拝堂の保存を求めて十九日、滋賀大経済学部の筒井正夫助教授が、中島一市長に要望書を提出。市長は「市民の協力を得ながら、移築などの保存策を検討したい」と記録保存の方針から前進した前向きな姿勢を示した。 要望書には、滋賀大教員ら六十人の署名が添えられ「日米が互いの文化を尊重し合う精神が息づいた日本の近代建築やキリスト教史上、貴重な文化遺産を後世に伝える必要がある」と同礼拝堂の保存を訴えた。中島市長は「移築が最も望ましいが、他の方法も含め、行政と市民が協力して保存を考えていきたい」と述べ、詳細な調査のため、今月末に開始予定の解体作業を延期するよう教会側に交渉する意向を示した。 筒井助教授らは、今後、市民らに署名や募金を呼びかけていくという。一方、同礼拝堂を管理する日本聖公京都教区は「市から正式な申し入れがあれば、話し合いに応じる。市や市民が協力してくれるなら、保存に異論はない」と話している。 彦根城中堀沿いに建つ同礼拝堂は、昭和六(一九三一)年、米国人牧師のP・A・スミス氏が建設した全国でも珍しい和風教会建築。瓦(かわら)ぶき仏堂風の木造平屋建て約五十六平方メートル。内部には花頭形の窓枠を設けるなど「和」を基調にしている。 市は買い取りや移築も含め、九二年度から教会側と保存問題を協議してきたが、さる十七日の市議会一般質問で、中島市長らが「老朽化がひどく保存は困難」として解体撤去、記録保存の方針を示していた。 |
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